映画「グッドシェパード」を観た。
監督はロバート・デ・ニーロ

祖国及びCIAと家族の狭間で
主人公は二律背反的に引き裂かれる。

エリート中のエリートが
登りつめた末に観たものは
着地点の見えない悲劇。

事実に基づいたとはいえ、多少の脚色は
施されているのだろう。

それでもかような世界が地続きで
展開されている(いた)ことを
一寸先の出来事と感じ得た時の悲しさ。
自らの心の内にその色彩が映ずる。

隈研吾が言うような制約を引き受けて生きるしかない我々は
己の発する波を肯定的にすることくらいしかできないのだろう。

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