2009-01-01から1年間の記事一覧

悪夢から覚めるために

気になることがあった。 それは先日見た夢で、赤や黄色いのゲル状の洪水で街が次々と飲まれていくもの。 テレビで生中継され、窓の外にも同じような光景が広がる。 まことに頓珍漢な光景なので、私は夢の中で夢かと疑うが、 リアルに見えているのだから夢で…

土曜日の午後、「飛び出せ!科学くん」というバラエティー番組の総集編が放映されていた。 風船カメラで地球を撮ったり、田んぼで生き物探しをしていたり。 http://www.youtube.com/watch?v=H6pII_ZMj7M 田んぼで捕れるタガメやドジョウはエイリアンのようで…

生きていても死んでいてもいいのだ。 人間が介在しようがしまいが脈々と息づく因果の流れのようなもの。 慈悲にも無慈悲にもなるその流れ。 高尾山の大木に生える苔や小石がなぜそこにそのようにあるか。 私やあの人がなぜそこにそのようにあるか。 直接的に…

一日分を生きる

啓発書の古典「道は開ける」にも類似の記述があった。問題は一気に解決しない。今日一日分だけを生き、一歩だけ歩みを進める。 生きていること自体、苦しみなのだから、自ずから愉しくする。 皆、苦行を運命付けられているのだから、仲間なのだ。 学習された…

背筋が伸びるまでの背景

午後9時前の銀座晴海通り。車窓から見ると色とりどりの光が煌めき、宝石がちりばめられた様な街並みである。その中を数多くの人が行き交っている。 その大海に自分が投げ込まれ、生きていることを思う。あんなにもたくさん、己の生を抱えて生きている人間が…

掃除と課題

掃除しながら考よう。ブログのエントリーで自分なりの美しさを発揮するなら、どんなものになるか。

素朴

背筋が伸びるまでの背景でもよいのだが、調理せぬまま、素朴に、車窓から眺めたときに受け取った非言語的な感触に寄り添ってみる。 街を行き交う人の波。それを成すひとりひとりに人生の軌跡がある。その膨大な集積の中に、わたしと私の抱える悩みもある。気…

書いてはみたものの

日記を書いて投稿してはみたものの、下書きへ移動した。イマイチだからである。未来の私と、未来の名も知らぬ誰かがサルベージしたところで読むに値するものを書けているとは思えない。毎日の生活の、もうちょっと生々しい、かつ微妙なエッジの部分に焦点を…

傷を負いながらも考えること

なかなかスムースにはいかない。 つらく心が硬くなってくると、 やわらかくする道筋を 命が探し始める。 訪れたことのないイタリア南部の街並みや セイシェルの美しい浜辺に思いを馳せる。 路地の小さな居酒屋や手作りのケーキ屋で 店内に漂う匂いをイメージ…

フランツ・カフカの「城」

村上春樹は15歳で読んで衝撃を受けたというフランツ・カフカ。「城」の全編に漂う乾いた存在様態を追体験している。仕事によって、私という存在がなんとか許されている。そんな考えに陥っても無理はないかなと感じる。 ひとりひとりの生の充実に寄与するはず…

でかい顔をして

文字通りでかい顔をして、大腕を振って歩けばいいんじゃないか。保身や臆病さから、他人の顔色を窺い気に入られようと生きてきた。だが卑屈になってうつむいて生きるよりも、たとえ嫌われようが顔をあげて好きなように生きたほうがいいじゃないか。 現状に何…

東京奇譚集

1Q84が手に入らず、代わりといっては何だが自宅にあった東京奇譚集を読む。[書評]東京奇譚集(村上春樹): 極東ブログを発見して、さっそく品川猿から読み始める。ハナレイ・ベイや偶然の恋人は読んだ気がするが、どうも品川猿は初見の印象である。東京奇譚…

天国への階段

お気に入りのブログ群を久しぶりに巡る。やはり素晴らしいことが書いてある。爆発的にあれだけ書いてクオリティにばらつきもない。それが無料で読める。ありがたいことこの上ない。 個人的な近況としては、精神的には追い詰められている。澱のように沈殿して…

探求

どうしようもないことが人生では起こる。しばしばそれに現実的な解決策が無いこともある。そこで、行き詰っても立ち止まらずに、解決可能な地点に立ち戻って新たなルートを探る。 このような果ての無い探求が生きるということであり、肉体的にあるいは精神的…

賭け

昨夜は気持ちが落ち込んでいたためか、日記の更新が頭から飛んでいた。あまりネガティブな言葉を連ねたくないのだが、いかにそれを突破するかという観点からすれば、悩みを吐露することから始めてもいいかもしれない。 標準から大きく外れた風貌は目立つのだ…

ランニングシャツ

大きな雨音と雷のとどろきが、これまで幾度となく過ごしてきた夏の感触を蘇らせる。帰省した田舎で過ごしたランニングシャツ一枚の夏の夜がフラッシュバックする。

歴史

久しぶりに大きい雨音を聞いた。そろそろ梅雨の季節らしくなってくるのだろうか。ブログを執筆する今ここと、世界の歴史的な瞬間との連続性を想う。

カバン

雨になるかと折りたたみ式の傘をカバンに入れておいたものの、その出番はなかった。近所の個人商店が真新しいアパートになっていた。変わり続ける街並み。

要請

心と身体をうまく操るのは難しい。知らず知らずのうちに意図から外れていたり、そもそも意図自体の底が抜けていることを省みなくなっている。先を見れば足元のぬかるみにはまり、逆に足元を見れば木の枝に頭をしたたか打ち付けてしまう。 視点を変えて長い歴…

一時的

昨日は一時的にネット繋がらず、日記の更新ができなかった。ここのところ毎日欠かすことなく更新してきたが途切れてしまった。こういうときもあるかな。 日中はまとわりつくような暑さが次第に幅を利かせ始めた。

ハイウェイ

ちょっと無理目に仕事をして、今日はすこし疲労がでた。天気はまた暑さが戻ってきた。ハイウェイを飛ばす車のように、緊張感と爽快感を求めて疾走する。

包容力

ローカルがそのままグローバルであるこの世界に底の知れなさを感じる。我々は極めて限定的な事象しか把握できず、それすらバイアスのかかった覚束ない目で見ている。だが世界は淡々と全てを胸に抱いて運行させていく。中世ヨーロッパの宗教戦争もインドのス…

日曜

日差しが見えなくなって、しっとりとした天気になった。平日も休日も本来はシームレス。隷属する人の幻想なのだろう。日曜から週を始める知恵に感心する土曜の昼下がり。

大先輩

学生の頃は、齢八十を超えてなお現役の空手の大先輩に指導していただいた。自他に厳しく、背筋が気持ち良く伸びている方だった。そういった本物の人が語る言葉には、個別から普遍を予感させるような説得力があった。 翻って懐疑せず無知の自覚もなく己を律す…

序数性

風の強い日だった。木々は大きく揺れて賑やかな音を立てていた。今ここに序数性が適わないことを考える。捨てるべき今ここはない。今に生きる。

美しいもの

仕事上で会話をしている最中、不意に不二の感触に襲われる。会話が私を実感せしめているのか、私が会話を実感しているのか。どうも前者であるように感じられる。 そこからすると、人が美しいものを好む理由は自己愛なのかもしれない。人は美しいものに触れる…

知識欲

日も長くなってきた。自他の欲求や衝動を観察しながら考える。持続するという点で知識欲に勝る欲求は無いのかも知れない。睡眠欲性欲食欲といった欲求は一時的で、それはそれでよいのだが、やはり仮宿に過ぎない感じもする。 肉体運動と精神運動で生と向き合…

地下鉄

梅雨をスキップして夏に向かうかのような陽気だった。地下鉄の構内で季節を知らせるのは一瞥したところ人々の服装くらいだった。

グラウンド

検索してみたところ東京の気温は午前11時現在で28℃。道理で熱気を感じるわけである。サッカーの生中継では綺麗に整地された芝のグラウンドを選手たちが駆け回っている。やはり運動は良い。身体運動も精神運動も、コントローラブルな部分とその範疇を超えた部…

大鏡

駅やデパートに据え付けられた大鏡の前にひとり立つと、この人はどうやって生きそして死ぬのだろうと考える。洞察を重ねるにつれて、今ある自分の命に儚さや脆さが入り混じる。偶然と必然の海に漂う小船はいつ大波にさらわれるとも限らない。いつどうなろう…