探求

 どうしようもないことが人生では起こる。しばしばそれに現実的な解決策が無いこともある。そこで、行き詰っても立ち止まらずに、解決可能な地点に立ち戻って新たなルートを探る。
 このような果ての無い探求が生きるということであり、肉体的にあるいは精神的にそれをしなくなった時、死を迎えるのだろう。探求をあきらめたのなら、それは自分を殺してしまっているという意味で、無自覚的な殺人者なのかもしれない。
 まだ見ぬ光景を目指して、登攀の一歩である。
 梅雨はどこに行ったのか。日差しが強くなり夏らしくなる。