2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

距離感

帰り道、猫を愛でる人がいた。猫はおとなしく、幸せそうだった。言葉で明示しないコミュニケーションについて思う。今日は距離感を考えない人がいて、ちょっと辟易だった。

歯科医院

窓からは西日が差している。梅雨が明ける頃には蒸し暑さを感じさせるのだろうけれど、いまはまだずいぶんと穏やかだ。散歩日和。隣の歯科医院の前では子犬が盛んに鳴いている。 そんな日常のワンシーンは、実際に触れている時にはこれ以上なくリアルに感ぜら…

浸透

今日もやや肌寒い日だった。淡い想いはいつのまにか、ジワジワと心に浸透している。それに頭まで浸かってはいけないと自戒する。

コントラスト

今日は風がひんやりとしていた。寒い日独特の、気のせいかもしれないが、くっきりとしたシャープな風景がひろがっていた。

即興的

即興的というかありあわせのものから何とかしていく知恵と逞しさ。与えられたものを勘案してダイナミックな状況にあわせてベストを見極めていく。誰しも”自分の”人生の達人になれるのかもしれない。

アジアチャンピオンズリーグ

雨の多い日だった。夕方から夜にかけての時間の流れが、体感として早い。午前三時半、テレビではアジアチャンピオンズリーグの試合を放送している。

六本木ヒルズ

予報では明日まとまった量の雨とのこと。前触れなのか、今日は冷たい風が吹きつけていた。雲は出ておらず、六本木ヒルズは霧の中に紛れてはいなかった。

ストイック

準備万端、体調万全でいつも臨めるのならそれがいい。動的な流れの中で、状況が悪いときでもストイックに何かを続けることができるか。ひとり歩く。

信頼

先ほどまで店頭に並んでいた杏仁豆腐や、昨日まで長崎にあったカステラを安心して食べられる。見ず知らずの他人を信頼しなければ、生活は成り立たない。 お昼に、長蛇の列ができているお弁当の売り子さんを見て、金銭以上の充実感を感じているのかなと想像す…

歯磨き

持ち運びようの歯ブラシを買って、お昼ご飯の後にゴシゴシとする。習慣になると、しないほうが落ち着かなくなる。

夜中

いまここに存在させられている私は、全世界の事象を前提として、そこにある。理不尽に襲い掛かる痛みについて、夜中に腹痛に襲われながら便器で、一即多を交えて考える。

就寝

スムースに週末へ進入し、またスムースに週明けに抜けられるよう気を配る。横浜の巨大蜘蛛が新聞とテレビで特集されていた。上陸を見たかった。

起床

目が覚めたときに起きるようにしている。今日は普段よりもやや早い五時。時刻に飲み込まれないよう、バッファを可能な範囲でとって、予定に臨むよう心がけている。

週末

気づいたら週末。ただいずれ週は明けるのであまりはしゃがない。坂東玉三郎の、今日一日と明日だけを見つめる姿に感化され、それにならう。 夜半から明け方の雨で、少しだけ冷え込んだ一日だった。

離脱

今日はあまりいい日ではなかったが、私は私を引き受けるしかない。戦術と戦略を見極めるため、自らの無自覚の自覚を促す。 たとえば、どんなに心を込めたところで、犬と言語を介した会話はできない。他人は、思うとおりには動かない。 願う心は、冷淡な現実…

接点

お昼はやや風が強くなっていた。近くにある建設中のビルでは、クレーンが揺らぎのない動きをしており、風の影響は微塵も無いように見えた。 自分がいる建物も、視界に広がるどの建物も、ああやって誰かが積み上げ今に至るのだな。面識のない人々との接点とな…

なんだか久しぶりの雨音な気がする。六本木ヒルズから東京タワーにかけて雨雲がぽつぽつと拡がっていた。近くの大使館前に咲いていた黄色い花は、日差しが弱まったことでかえってその鮮やかさを印象的に湛えていた。柵をはみ出し、行き交う人に顔を見せる花。

南北線

南北線に揺られる。席に座ってはぁっと溜息をひとつついてしまう。 肉体の疲れが緩やかに意識を侵食していたのだ。視野を狭め、思考を硬直的にし、気分を沈んだものにする靄は、知らず知らずのうちに私を覆う。 その霧の中では静的な現実が生成される。AはA…

妄想

先日放映していたhttp://www.tbs.co.jp/DOOR-TO-DOOR/は、幅広い年代から好感する投書がよせられていると解説欄に載っていた。 特に私の印象に残っているのは、自分が非力だと嘆いて主人公が床に伏せてしまうシーン。脳性まひという抗いがたい難物を前に涙を…

裏側

もう初夏かと思わせるような日だった。平日と同じように起きたいのだが、つい夜更かししすぎてしまう。今日もまた午前二時を回っている。さすがに眠い。地球の裏側ではどんなことが起きているのだろうな。

許す

Coldplay - Viva La Vida - YouTube フルコーラスをオフィシャルの形で提供する例が多くなってきた。もはや楽曲の所有にお金を払う時代ではないのだろう。消費者も一歩進んで、ミュージシャンの創作活動に対してお金を提供する意識になればいいな、などと新…

歌詞

歯医者へ。そこで言いたい事はたくさんあるが、ぐっとこらえる。そんな中頼りなげな見習い医師のドリルがキーンと痛みをもたらすたびに考える。 痛みは意識をぐっと引き寄せて、視野をさらってしまおうとする。歯と神経とドリルの小さな狭い世界に閉じ込めよ…

囲い

毎日のように東京タワーのお膝元を歩く。行き交う人や車が視界に入り、強弱入り乱れた印象や感情が沸き起こる。やはり私はありのままに見てはいない。何らかの予断や偏見が当然のように混入している。 そこで、外界と内心とを分離せずに捉えてみる。パブリッ…

葡萄

己の陳腐さとか滑稽さとか矮小さを感ずる。思い込みに囚われ、バイアスの霧中に漂い、翻弄される。 そういう時は自己嫌悪に陥るのが常であったが、物事を動的に捉えるようになって徐々に変わってきている。「まったく困ったもんだ、じゃあここからどうする」…

季節

あっちへふらふらこっちへふらふらしながら、季節がだんだんと移り変わっていく。緩やかなカーブで気候も変遷してほしいものだが、なかなかそうはいかない。体調管理にセンシティブにさせられ、逆説的に季節を実感する。

協奏

誰かとコミュニケーションするとき、相手をいろいろな角度から突いて、多様な音色を引き出せる人には、教養というか智恵のようなものを感じる。相手が意識的に提示するものだけでなく、意図せず漂わせたり秘めている音色にまで洞察の眼差しを向け、至る所で…

沈殿

懐かしい場所、懐かしい友人、懐かしい記憶は、時の流れと合わさって、静止した観念を打ち壊してくれる。 そのままでいるものなど何もない。静止した価値観からすればそれは残酷で、時という流れに寄り添えばそれは見つめる値打ちのある美である。 流れの只…

坂道

瞼が重く、寝床にすいこまれる。テレビでは、覚えのある坂を木村拓哉が全力で走っている。普段全力出していないのがよくわかる、と語っていた。 やっぱり運動している姿は良い。

東京タワー

やっと春らしい陽気が戻ってきた。朝の東京タワーは気持ち良さそうに青空に伸びていた。街並みは完成し不動のように見えるけれど、時間はその錯覚を暴いていくのだろう。 静止しない世界。

北風

希望とか願望はあまり叶えられない。それを単に嘆きがちであるが、そういった希望とか願望が沸いてくる不思議な有り様を見つめたり、別のアングルから解決に導けないかイメージしたりする。 朝の北風が特に強い日だった。揺られさまよう木の葉のように、日々…