歌詞

 歯医者へ。そこで言いたい事はたくさんあるが、ぐっとこらえる。そんな中頼りなげな見習い医師のドリルがキーンと痛みをもたらすたびに考える。
 痛みは意識をぐっと引き寄せて、視野をさらってしまおうとする。歯と神経とドリルの小さな狭い世界に閉じ込めようとたくらむ。
 肉体的にも精神的にも、痛みに囚われるとcoldplayの歌詞なら"the walls were closed on me"となってくる。
 そびえ立つ東京タワーを透かして、美しい空の広がりを感じる。先人達も空を見上げて果てのない可能性に思いを馳せたのだろうか。
 雨が降るなら降れ、風が吹くなら吹け。私は歩くだけだ。