離脱

 今日はあまりいい日ではなかったが、私は私を引き受けるしかない。戦術と戦略を見極めるため、自らの無自覚の自覚を促す。
 たとえば、どんなに心を込めたところで、犬と言語を介した会話はできない。他人は、思うとおりには動かない。
 願う心は、冷淡な現実に跳ね返される。
 「何年待ってみても何も降ってきやしないんだろう」昔流行った歌にもあった。怠惰と表裏をなす願望を破壊しなくてはならない。動き、第二宇宙速度の維持を図る。