生きていても死んでいてもいいのだ。
人間が介在しようがしまいが脈々と息づく因果の流れのようなもの。
慈悲にも無慈悲にもなるその流れ。
高尾山の大木に生える苔や小石がなぜそこにそのようにあるか。
私やあの人がなぜそこにそのようにあるか。
直接的には指し示せないその流れのようなものの面影。