土曜日の午後、「飛び出せ!科学くん」というバラエティー番組の総集編が放映されていた。
風船カメラで地球を撮ったり、田んぼで生き物探しをしていたり。
http://www.youtube.com/watch?v=H6pII_ZMj7M
田んぼで捕れるタガメやドジョウはエイリアンのようで、
久しく土や泥で遊んでいない目からすると、生々しく、少しグロテスクにうつった。


そんな風に田んぼの生と隔たりを感じていると、
同じ地平に私も生きているという当たり前の直感を得る。


私自身は私のもので、私のことは私がよく知っていると思い込んでいるけれども
タガメやドジョウと同じように本当はよくわからない。
私は得体の知れない生き物で、アマゾンのジャングルに生息する見たこともない生き物と
本質的に変わりがない。


冒頭の、風船カメラで撮った美しい成層圏と「いまここ」を隔てているものがあるとすれば
「私」という強固な思い込みがそれにあたる。


隔たりを作っているのはほかならぬ私であった。
人為に塗れた目を自然が洗い流す。