でかい顔をして

文字通りでかい顔をして、大腕を振って歩けばいいんじゃないか。保身や臆病さから、他人の顔色を窺い気に入られようと生きてきた。だが卑屈になってうつむいて生きるよりも、たとえ嫌われようが顔をあげて好きなように生きたほうがいいじゃないか。
現状に何の不満もなければ、そのまどろみに身をゆだねるだろう。人間は怠惰な生き物だ。しかし幸か不幸か、私は(少なくとも私にとっては)切実な問題を与えられた。怠惰を打ち破る情熱の素となる火種を授かった。人に嫌われてもかまわないという覚悟で生き、実力を裏づけとして涵養する。その動機付けには困らない境遇なのである。
ありがたいことである。四の五の言わず、面倒だなどと言ってられないのだから。もちろん道は険しい。だが誰か・何かに救われるのを待つのはもう止めだ。
決意というのは揺らぐものである。紆余曲折もあるだろう。今が最高のテンションだと割り引いて、朝鍛夕錬を持続させるライフスタイルを確立せねばならない。今日からその経過を記していく。
三日坊主だったりするのだろうか。自分の意思というのはお世辞にもあてにできない。だが厭世的に生きる道もないし、やるしかないんだな。運命を引き受ける痛みと喜び。