遠く離れた海底でカニがほっつき歩いているから、今日の晩飯はカレー
あなたに執着しているものはあるか。
わたしにはある。たくさんある。
執着するのは苦しいものだ。逃れたい逃れたいと思っていても
それをひっくり返すような荒波が執着を生み出す。
いわゆる煩悩に苦しむ状態といえるのかもしれない。
沢庵和尚の有心無心でいう有心、妄心浄心でいう妄心。
氷のように融通の利かない心。
感じる時でも考える時でも
何かひとつを取り上げる時、既に心の氷結は始まっている。
それは対象に縁起を観ていても同じであり
執着の種となる。
本来ならば、あらゆる局面、あらゆる時間、あらゆる瞬間に縁起が流れており
区別の必要も無いはずである。
日常の生活は執着の塊であり
その意味で本来の姿からは遠ざかっているようにも見える。
だがその抗いきれない魔物による振り回され具合が
強烈であれば強烈であるほど、ある理解に至るには助けとなるのだと
振り回され振り回されて気がついた。
あらゆるものを等しく捉えるには。
煩悩のおかげで
涅槃寂静の大地がくっきりと見えてくる。
追記:
タイトルが字数制限により途中で切れるので
ちょっと改変。