爆発

 強い痛みに襲われることでも、新たな私の色が生まれる。喜びであれ悲しみであれ、日常の出会いはひとつ私を明らかにしてはその何十倍ものベールの存在を示唆する。
 遠い銀河の超新星爆発もそういった私の感情の振動も同じことなのかもしれない。望遠鏡で覗くか心の内を覗くかの違いはあるが、条件が整えば不可避的に発生し眺めていることしか出来ない。
 その意味であらゆるものはか弱い。
 仏教でいう縁起ということになるのかもしれない。