斥候

 まだまだ足りない。言葉が足りていない。経験も足りていない。全方位を捉えようとしても、どうしても死角はうまれる。錯覚にも囚われているかもしれない。言葉の斥候を繰り出して、表現の前線を進めなくてはいけない。未熟さを更新しなくてはいけないという思いはむしろ強くなる。
 どんなに身近なこと些細なものでも、それは世界に響いている。豊かな音楽とは世界の実態である。