死別

NHKで放映されていたアニメーション作品電脳コイルの最終回を見た。
アニメーションはあまり視聴するほうではないのだけれど
ネット上での評判が良いので、気になっていた。
映画版攻殻機動隊のような珠玉の作品だったら
見逃しは最悪だぜと意気込んでテレビの前へ。


総集編をチラッと確認した程度なので、物語の詳細は把握していないのだけれど
唸らせてくれるシーンがあった。


最終回でそれまでの謎が紐解かれていくのだが、初見に近い俺は
たいていのシーンがほぼ理解できず。
だが主人公のヤサコという女の子がペットと死別するシーンは
ドカンと来た。


「都市伝説によると、電脳ペットは死んだ後、ある場所に移り住むそうです。」
という劇中の都市伝説に対する答えに迫るシーン。


綺麗な解釈をすれば、飼い主の心の中に移り住むんだよという答えになるかと思う。
だけれどもっと踏み込んで言えば、ヤサコの在り様そのものにデンスケが表れている。
(ちなみにデンスケはペットの名前。)


なんだかうまく言えないが、
死別とは思っていたよりも近い距離にいることなのかもしれない。
そんなことに気づいた。


後日知ったのだけれど
この作品の監督は磯光雄という人で
攻殻機動隊にも深く携わっていたとのことで、
機会があれば他の作品も観てみたい。