見ているものと、目にみえないもの
40歳を迎えてなお現役で活躍するケニー・ロフトン。
現在クリーブランド・インディアンズに所属している。
屈強なメジャーリーガー達の中で
存在感を尚も発揮し続ける彼の姿には
肯定的な影響力のあり方を考えさせられた。
フィールドに彼が立っているという事実、
その事実の裏側にどれだけの鍛錬が積み上げられてきたのか。
知らず知らずのうちに
人はそれを看取し感化を受けているのだなあ。
近所の豆腐屋で幼い頃に見た
ピカピカに磨き上げられた壁や床と
鋭利なほどに透き通った水が、
何故だか其処の店主と共になって鮮明に印象付けられているのも
上記のような所以があるのやもしれぬ。
「生物と無生物のあいだ」では
生物に秘められた動的平衡が
分水嶺としてある種の質感を我々に与えるとされたが、
いまここに至るまでに何があったのか
背景に目を凝らす胆力を養いたいもんだ。