納豆

 初対面というのはある意味で奇跡的な現象である。お互いにかけがえの無い生を抱えて、その瞬間まで長い道程を歩んできたのだ。
 もちろんそれは人に限らず。ということでコンビニで買ってきた納豆をありがたく食すのである。
 もぐもぐと咀嚼しながら考える。
 あるアングルから見れば、初対面に限らず顔馴染みとの日常も一期一会なのだ。