就寝

スムースに週末へ進入し、またスムースに週明けに抜けられるよう気を配る。横浜の巨大蜘蛛が新聞とテレビで特集されていた。上陸を見たかった。

起床

目が覚めたときに起きるようにしている。今日は普段よりもやや早い五時。時刻に飲み込まれないよう、バッファを可能な範囲でとって、予定に臨むよう心がけている。

週末

気づいたら週末。ただいずれ週は明けるのであまりはしゃがない。坂東玉三郎の、今日一日と明日だけを見つめる姿に感化され、それにならう。 夜半から明け方の雨で、少しだけ冷え込んだ一日だった。

離脱

今日はあまりいい日ではなかったが、私は私を引き受けるしかない。戦術と戦略を見極めるため、自らの無自覚の自覚を促す。 たとえば、どんなに心を込めたところで、犬と言語を介した会話はできない。他人は、思うとおりには動かない。 願う心は、冷淡な現実…

接点

お昼はやや風が強くなっていた。近くにある建設中のビルでは、クレーンが揺らぎのない動きをしており、風の影響は微塵も無いように見えた。 自分がいる建物も、視界に広がるどの建物も、ああやって誰かが積み上げ今に至るのだな。面識のない人々との接点とな…

なんだか久しぶりの雨音な気がする。六本木ヒルズから東京タワーにかけて雨雲がぽつぽつと拡がっていた。近くの大使館前に咲いていた黄色い花は、日差しが弱まったことでかえってその鮮やかさを印象的に湛えていた。柵をはみ出し、行き交う人に顔を見せる花。

南北線

南北線に揺られる。席に座ってはぁっと溜息をひとつついてしまう。 肉体の疲れが緩やかに意識を侵食していたのだ。視野を狭め、思考を硬直的にし、気分を沈んだものにする靄は、知らず知らずのうちに私を覆う。 その霧の中では静的な現実が生成される。AはA…

妄想

先日放映していたhttp://www.tbs.co.jp/DOOR-TO-DOOR/は、幅広い年代から好感する投書がよせられていると解説欄に載っていた。 特に私の印象に残っているのは、自分が非力だと嘆いて主人公が床に伏せてしまうシーン。脳性まひという抗いがたい難物を前に涙を…

裏側

もう初夏かと思わせるような日だった。平日と同じように起きたいのだが、つい夜更かししすぎてしまう。今日もまた午前二時を回っている。さすがに眠い。地球の裏側ではどんなことが起きているのだろうな。

許す

Coldplay - Viva La Vida - YouTube フルコーラスをオフィシャルの形で提供する例が多くなってきた。もはや楽曲の所有にお金を払う時代ではないのだろう。消費者も一歩進んで、ミュージシャンの創作活動に対してお金を提供する意識になればいいな、などと新…

歌詞

歯医者へ。そこで言いたい事はたくさんあるが、ぐっとこらえる。そんな中頼りなげな見習い医師のドリルがキーンと痛みをもたらすたびに考える。 痛みは意識をぐっと引き寄せて、視野をさらってしまおうとする。歯と神経とドリルの小さな狭い世界に閉じ込めよ…

囲い

毎日のように東京タワーのお膝元を歩く。行き交う人や車が視界に入り、強弱入り乱れた印象や感情が沸き起こる。やはり私はありのままに見てはいない。何らかの予断や偏見が当然のように混入している。 そこで、外界と内心とを分離せずに捉えてみる。パブリッ…

葡萄

己の陳腐さとか滑稽さとか矮小さを感ずる。思い込みに囚われ、バイアスの霧中に漂い、翻弄される。 そういう時は自己嫌悪に陥るのが常であったが、物事を動的に捉えるようになって徐々に変わってきている。「まったく困ったもんだ、じゃあここからどうする」…

季節

あっちへふらふらこっちへふらふらしながら、季節がだんだんと移り変わっていく。緩やかなカーブで気候も変遷してほしいものだが、なかなかそうはいかない。体調管理にセンシティブにさせられ、逆説的に季節を実感する。

協奏

誰かとコミュニケーションするとき、相手をいろいろな角度から突いて、多様な音色を引き出せる人には、教養というか智恵のようなものを感じる。相手が意識的に提示するものだけでなく、意図せず漂わせたり秘めている音色にまで洞察の眼差しを向け、至る所で…

沈殿

懐かしい場所、懐かしい友人、懐かしい記憶は、時の流れと合わさって、静止した観念を打ち壊してくれる。 そのままでいるものなど何もない。静止した価値観からすればそれは残酷で、時という流れに寄り添えばそれは見つめる値打ちのある美である。 流れの只…

坂道

瞼が重く、寝床にすいこまれる。テレビでは、覚えのある坂を木村拓哉が全力で走っている。普段全力出していないのがよくわかる、と語っていた。 やっぱり運動している姿は良い。

東京タワー

やっと春らしい陽気が戻ってきた。朝の東京タワーは気持ち良さそうに青空に伸びていた。街並みは完成し不動のように見えるけれど、時間はその錯覚を暴いていくのだろう。 静止しない世界。

北風

希望とか願望はあまり叶えられない。それを単に嘆きがちであるが、そういった希望とか願望が沸いてくる不思議な有り様を見つめたり、別のアングルから解決に導けないかイメージしたりする。 朝の北風が特に強い日だった。揺られさまよう木の葉のように、日々…

生もの

昨夜、身体が若干熱を帯びて体調の変化を知らせていた。頭の中では、もう3月の終わりでさすがにあまり冷え込むこともなかろうと考え、ちょっとした怠惰が首をもたげた。だけれど、肌の感覚を信用し、暑さで寝苦しかろうとも体調を崩すよりはマシだとばかり…

不甲斐なさ

大部分、ほとんど全てといってもいいかもしれない。感情、意思、身体、環境、境遇などあらゆるものが受動的だ。渡されたものにどう対処するか、その判断の意識すら受動的に渡されている。 自律や所有という認識はおこがましいものなのだ。与えられたものを与…

詳細

ISDNやADSLが普及する以前に、ラストワンマイルについて新聞記事で読んだことがあった。今ではそれも徐々に解消されネットワークの網が世界中に行渡るかの勢いだ。 しかし今度はネットワークに接続された地球の裏側よりも、接続されていない数メートル、数十…

流れ

いや、やはり言葉はそぐわないのだ。語る言葉が見つからない。 流れにたゆたう。

メッセージ

時折、踏み込んで話をしてくれる人が好きだ。傷を負う危険を覚悟して懐に飛び込み、何かを伝えようとする。メッセージの内容にはもちろんのこと、その行為自体にかけがえのない温かさを感じる。 有名で素晴らしいものもたくさんある。一方で流通に乗らず名前…

源泉

私という苦しみは喜びに転化しうるのではないか。茂木健一郎 クオリア日記: スプマンテの泡に溶けてという優しい気配のエントリーに触れた感触を寝床で探っているうちに飛び起きてこれを書いている。 この世をどうみるかというときに、私を離れてみることは…

睡魔

午前二時に少し前。何を書こうかと思い巡らすが、まぶたが重い。こんな些細な日常のひとコマは、このように書き留めておかなければ、私自身も忘れ、誰もアクセスできない領域へと埋もれていく。 人知れず、どこかで何かが起こっている。

地球

先日ビートたけしがNASAを扱った番組をやっていた。昔は理論物理学者を志していたそうだ。 宇宙から見た地球はとても素敵な青だった。私の生もみなの生もその中で起こり消えていく。

解決

解決不可能な可能性もある。それを無理にしようとすると破滅を招く。受け入れがたい解決不可能な事柄を認めた上で、どうマネジメントしていくか見極める。 この世界で起こったことは全て良いことであると言った人がいた。そんな視点はどう生まれるか。壁にぶ…

責任

好きにしよう。やりたくないこと、無理にするのはできるだけやめよう。矛盾や葛藤に際し、そう思う。俺の人生に責任を負えるのは俺だけだ。

熱狂

WBCにアメリカ人はあまり興味がないようである。対照的に日本国内ではものすごい視聴率で、かなりフィーバーしている。私としては国際試合は祭典として盛り上がればいいので、ギスギスとした場になってほしくはない。もちろん日本の勝利はうれしいが、敗…